HOME > child > 『一度手に取ってほしい「こども六法」とは』

『一度手に取ってほしい「こども六法」とは』

2020年 08月06日  Child
こんにちは。mavie 公式アンバサダーの、世良洋子と申します。
福岡市内で弁護士として働いています。


mavie の理念、子どもたちの明るい未来のために、ライフスタイルwebマガジンの収益を寄付寄贈するという活動に心から敬意を表します。
そして私も、なにか皆様のヒントになるようなコラムを、これから綴っていきたいと思います。

 
mavie の数ある興味深いテーマの中から、今日は「子育て」を選んで、書籍のご紹介をいたしますね。
 
山崎総一郎『こども六法』弘文堂、2019年
詳細はこちら
 
mavieをご覧の皆様の中には、子育て世代の方もいらっしゃると思います。
もしかして、我が子がいじめにあっているみたいだけど、親にはしてくれない・・・例えばそんな悩みをお持ちお母様がいらしたら。
よかったら、この本をお手に取ってみられませんか。
 
この本を書かれた、教育研究者の山崎さんは、ご自身もいじめで苦しむ小学生時代を過ごし、また、自分自身も中学時代に今度はいじめ加害者となってしまったことの衝撃から、いじめ問題に取り組む決意をされました(同書あとがき」より)。


法律とは、わたしたちの自由で安心な生活を守るためのもの同書「まえがき」より)

いじめの渦中にあったとき、もし過去の自分が法律を知っていれば、いじめが犯罪だってわかって、
周囲に助けを求められたはず。



法律って、どうしてこんなにわかりにくくて、知られていないんだろう。法律をわかりやすく伝えることで、子どもたちにもっと知ってほしい。


当時慶應義塾大学在学中だった山崎さんが、そんな情熱を傾けて、それに賛同するクラウドファンディング及び多くの監修協力者(法学者、元検事、いじめ防止対策推進法立法担当者、弁護士チーム等々)を得て作り上げたのが、この「子ども六法」です。


本書で取り上げられている法律は、子どもに関係のある、刑法、刑事訴訟法、少年法、民法、民事訴訟法、日本国憲法、いじめ防止対策推進法。
ページを開くと伊藤ハムスターさんのかわいらしい動物のさし絵の魅力もあいまって、ぐんぐん引き込まれます。

すごくわかりやすくて、子どもだけに読ませるなんてもったいな
い。

だって、大人の世界に
いじめはありますよね?ああ、そうだったのか、目から鱗が落ちるような思いがします。
 



いじめで苦しんでいる子がいたら。


勇気を出して、いろんな大人に相談してみてほしい、大人はその味方になれるから。

というか、むしろ、大人にはいじめから子どもを救い、いじめをなくす義務があるんだよ。

そう自信を持って、子どもに伝えられる大人に、この本を読んだらきっとなれます。
 
我が家の本棚に立てておいたら、小学校高学年の娘も、面白ふけっていました。


法律は、わたしたちの味方。



子どもも大人も、かけがえのない一人ひとりに、ぜひ手に取っていただきたい、そんな本です。

 
世良 洋子
弁護士。福岡を拠点に、民事、家事、刑事と幅広く弁護を担当。特に女性の人権を守る案件に力を入れ、福岡の条例改正にも尽力した。国際ソロプチミストとしても女性と女児のための支援活動に力を注ぐ。

このメンバーの記事を見る

mavie's youtube

WELCOME TO MAVIE

はじめまして!mavieに遊びに来てくださってありがとうございます。
mavieの自己紹介をmovieにまとめました。一緒に、キラキラした素敵な毎日をおくってみませんか。

mavie Special Creator

PICK UP